イベント速報|大阪弁護士会 会派 友新会

大阪弁護士会には、弁護士の有志で作る会派が7つあります。友新会は、そのひとつで、明治32年(1899年)4月に創立された最も歴史のある会派です。

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イベント速報

大先輩の座談会
〜法曹生活50年を超えて 若手会員へのエール〜

(2017.10.23 UP)

組織活性化委員長 向井太志(51期)

〇日時 平成29年9月27日 15:00〜17:30

〇場所 ホテルイルグランデ梅田

法曹になって50年を超える友新会の大先輩方の座談会。本当に実現するのかという疑問の声もある中、参加を呼び掛けたところ、なんと7名の会員から参加の応諾をいただきました。大先輩が昔を懐かしむ機会になればと考えていましたが、座談会は意外な展開に・・・。

弁護士が大切にされた時代

「合格者が200人台、300人台だった時代には、司法試験に合格しただけで尊敬の眼差しを向けられた」、「弁護士登録したらすぐに大会社の一族から顧問になって欲しいと言われた」など、若かりし頃を振り返る参加会員のみなさん。かつては司法試験の口述試験前に論文試験を突破した人が新聞に掲載されていたという話も出ました。

また、新聞で最終合格者欄に自分の息子の名前を見つけ、部屋にいた自分を呼んでくれた父親が涙ぐむ様子だった(高木)という話は、かつての司法試験の厳しさを物語るエピソードとして印象的でした。そのほか、弁護士はまだまだ少数で、「社会が弁護士を渇望していた」(細川)という言葉にも、時代の空気を感じました。

先輩から一喝!

ただ、「楽」して依頼者が増えたなどということは決して無いようです。法律事務所に入り、先輩から「こんな文章を書いているようじゃだめだ」と準備書面にダメ出しをされて、一念発起。そこから1年間、1日欠かさず、朝日新聞の社説欄(天声人語ではない社説の欄)をすべて書き写して、論理的文章の作成力を身につけた(阪口)というお話は、想像を絶するものでした。また、相談を受けて、この依頼は無理だと即断して事務所のボスに報告したところ、「お前はいつから裁判官になったんだ!」と一喝された。そこから依頼者の希望を実現するために何ができるのかを真剣に考えて取り組むようになった(水野)というお話も、身につまされるものでした。

判事補のころ、ベテラン書記官が「自分がいかにも頭が良いのだというように振舞っていた馬鹿(な裁判官)がいた」と発言したのを聞いて、絶対に不遜な態度を取ってはいけないと肝に銘じた(高橋)という裁判所内でのお話もありました。弁護士・法律事務所に通じるお話だと思いました。

テレビ局が実際の事件にフィクションを織り混ぜてドラマを作成したが、実際の事件が特定される状況であり、世間には、ドラマのフィクション部分(真犯人が或る人物であるという点)があたかも事実のように取り扱われてしまった。これにより、関係者が人権侵害を受けたため提訴した。法務省も人権侵害を問題視してくれて、テレビ局側も以後人権に配慮するようになり、「このドラマはフィクションであり・・・」などとテロップを流すようになったのはその事件がきっかけだった。弁護士が扱う事案の社会的な影響の大きさをあらためて実感した(久田原)という印象深い事件の話も出ました。私たち後輩が感じ入るお話でした。

弁護士は素晴らしい仕事

大企業の役員などは華々しいように見えるかもしれないが、定年を迎えてからはそれほど活躍できない。弁護士は、定年がなく、年を重ねてからも充実した仕事ができる本当に素晴らしい仕事(細川)というご意見は、参加者全員が共感しておられました。

今後の弁護士のあり方については、「一定の組織として多様な依頼者のニーズにどのようにして応えていくかが大切」(阪口)、「個人事務所はやはり弁護士の人間力の勝負」(高木)、「お金お金と言わず、逆に社会正義の実現ために仕事をするという信念を持ってやっていれば自ずとお金はついてくるもの」(細川)など、意見がさまざま。この議論が最も白熱しました。とにかく依頼者のために最善を尽くすことが大切(林田)というご意見は、参加者みなさんに共通するところだったと思います。

楽しい懇親会

座談会の後は、近くの食事会場で懇親会を行いました。座談会では聞けなかった司法試験の合格順位の話だったり、具体的な事件の話だったり、楽しい話をお聞かせいただきました。

どなたも現役バリバリで、若い弁護士にはまだまだ負けないという気概を感じました。また、後輩を案じ、後輩のためになら力を貸すよという優しい思いやりがひしひしと伝わる会でもありました。「こんな交流の機会を是非増やして欲しい」というご要望も頂戴しました。ご参加いただいた大先輩の皆様、本当にありがとうございました。

※この座談会の様子は、できればもっと詳しい形にして後日あらためてご報告したいと思っています。

参加者(敬称略)

久田原昭夫(10期)

阪口春男(10期)

高橋金次郎(13期)

林田 崇(15期)

高木伸夫(16期)

細川喜信(16期)

水野武夫(20期)

聞き手

有田 和生(新62期)
角石紗恵子(現64期)

スタッフ

向井太志(51期) 矢倉雄太(68期)


以上