「届けたい。弁護士の力」と近況のご報告

大阪弁護士会副会長 宮 島 繁 成

■今年の執行部のスローガンは「届けたい。弁護士の力」です。

ご存じのように、昨年度は、「あなたを一人にしない。私たちがいる。世話やき宣言!」、でした。弁護士の役割や思いを表現したすばらしいスローガンでしたが、本年度はゼロから作ろうということで、2月ごろからいろいろと考えていました。

「感じたい、弁護士のちから」「すまいる弁護士会」「この社会のために ただひとりのために」「法律は、生きる技術です。 怖れずに、一歩前へ」「気付いてほしい。私たちがそこに居ます。はい、私たちは弁護士です!」「 私たちとともにつくる、みんなの未来」「おはなしください これからのことを」などたくさんの候補があり、最後まで悩んだ上、「届けたい。弁護士の力」になりました。コピーライターに頼んでいませんが、さっぱりしたいい出来だと自賛しています。何より、今年の様々な取組み~専門分野登録、司法ソーシャルワークなど~を象徴する言葉となっていると言えます。


花火バージョン(ブログ用)


夏バージョン

■会務に関係していくつかご紹介します。

消費者保護委員会は、本年度、すでに3件の会長声明と3件の意見書を発出しました。7月28日には、弁護士会館において、遺伝子組換え食品表示に関するシンポを開催しました。法教育委員会は毎年夏休みの時期に大きなイベントが重なっています。7月24日と25日には中学生ジュニアロースクール、8月4日には高校生模擬裁判選手権を開催しました(主催:日弁連)。たくさんの子どもが会館や裁判所を訪れ、活発な議論や法廷活動を行いました。司法改革推進・検証本部は、司法シンポのプレシンポジウムとして、9月5日(水)、弁護士会館2階で「市民と司法をつなぐマスメディアの役割」を開催しました。刑事法制委員会は、9月22日(土)、「共謀罪施行から1年『歴史の中の共謀罪』」を開催しました(共催:刑事弁護委員会)。

近弁連では11月30日に人権擁護大会が開催されます。分科会は、「自治体は生活困窮者を救えているか~機関連携の現状と課題」と「取調室の扉を開こう!~取調べの可視化から弁護人立会いへ~」の二つが予定されており、準備が急ピッチで進められています。大阪での開催は4年ぶりとなります。前夜夕食会、当日懇親会と合わせて多数のご参加をお願いします。

8月19日~21日はソウルに移動し、ソウル地方弁護士会との交流会を実施しました。両国の法曹養成制度をテーマに質疑応答を行い、その後に懇親会を行いました。また、ソウル中央地方裁判所を訪問し、裁判のIT化で先行する韓国の様子を視察してきました。電子訴訟法廷を見学したうえで、現地の裁判官の詳細な説明を受けました。

引き続き、弁護士・弁護士会のために取り組んで行きたいと思いますので、友新会の皆様のご協力をお願い申し上げます。

以上