平成23年度執行部就任のごあいさつ

顔が見える、今が見える、未来が見える

平成23年度友新会幹事長  藤 木  久
副幹事長  岩佐嘉彦、阪口祐康、室谷和彦
      新谷俊彦、多田大介

平成23年度友新会執行部

平成23年3月11日の東北・関東大震災では、多くの命が失われ、いまだ多数のかたの行方がわからないままになっています。心からお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、友新会として何をなすべきかを検討してまいります。

昨年12月の臨時総会において、平成23年度の友新会幹事長、副幹事長にご選任頂き、伝統ある友新会の112年目の執行部を担当させて頂くことになりました。本年度の会務執行に関する標語は、「顔が見える、今が見える、未来が見える」としました。微力ですが、全力を尽くす所存ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。

1 顔が見える、今が見える

私たちは、友新会の諸先輩から、「友新会は、親睦を基本とした人材育成団体である」、と伺ってきました。私たちも同感です。友新会はいろいろな問題に出会い、いろいろな課題を抱えながらも、弁護士が運営する任意の親睦組織としては、類例を見ないほどのまとまりを保ちながら活発な活動を続けてきました。これは、多くの先輩方が会の活性化と良好な雰囲気醸成のために腐心されたことと、その姿勢が多くの会員に共感されてきた成果でしょう。私たちも、友新会が親睦組織であることを常に意識し、会員の皆様が気持ちよく友新会の活動に参加し、伸びやかに活動ができるような、柔らかい会務運営に努めたいと思います。

また、会員の集いの場である総会と、会員の意見集約の場である幹事会の活性化と、あらゆる世代の会員の方々との交流を深めるための工夫をしたいと考えています。

ただ、現在の友新会会員は約620名になっており、6名の執行部だけでは細やかな会務運営は不可能です。しかし、友新会の6委員会の正副委員長54名と協力すれば60名となって、約620名の会員へも対応は可能です。委員会との連携は歴代執行部の最重要指針ですが、本年も、執行部と委員会との連携を高め、会員の顔が見える、今が見える、会務執行につとめたいと考えます。

2 未来が見える

現在、機構改革検討特別委員会において、委員会などに関する機構改革が検討され、本年9月末までに最終答申が出される見込みです。本年は、これに関する会員の総意を集約しながら次年度からの実施へ向けた準備を進めなければなりません。

また、毎年の友新旅行は親睦の象徴的なイベントとして定着していますが、新規登録弁護士の参加率の低下、参加弁護士の固定化などの問題点も顕在化していますので、将来のあるべき姿を親睦委員会に諮問し、実証的な調査をもとにご検討を頂きます。

3 人材の育成・輩出

友新会には、民事、刑事、商事、家事、労働、知財などの数多くの分野において、優秀な弁護士が数多くいます。公的な活動に献身的に取り組んでいる会員が多数います。多くの会員が弁護士会の会務に積極的に参加し、大弁・日弁連において重要な役割を果たしています。

これらは勿論、個々の弁護士の努力によるものですが、友新会が以前から精力的に進めてきた研修の充実と、有意な人材を弁護士会の役職や公職へ積極的に推薦してきたことも少なからず寄与しているものと思われます。本年度も、企画調査委員会、研究委員会、講演委員会が中心になって充実した研修が多数企画されますので、是非ともご活用ください。また、「顔が見える」会務運営に心がけ、友新会内の有意な人材が、弁護士会内外の様々な分野において、その能力を発揮できますように、推薦機能の質を高めてまいります。

不慣れな点もあり、ご迷惑をお掛けすること、行き届かない点も多々あるかと思いますが、会員の皆様が気持ちよく友新会の活動に参加し、伸びやかに活動ができるような、柔らかい会務運営を目指してまいります。何とぞご厚誼とご指導を頂きますよう、お願い申し上げます。

以上