今、新たなる伝統へ

幹事長 井上英昭(31期)

1 一年間、和田徹、泉秀昭、伊藤寛、大村昌史の4人の副幹事長と力を合わせて友新会のお世話をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

2 友新会は、100年を超える歴史を有し、平成21年には110周年を迎え、会員数も本年度中に500名を超えることになりますが、これまで「新人を友として」会員ひとりひとりの顔が見える運営に心がけ、先輩弁護士、中堅弁護士、若手弁護士が自由闊達に集い、人の輪と和を大事にしてきました。

いま弁護士をとりまく環境は、司法試験合格者3000人時代を迎え、深刻な就職難に加え、若手のみならずベテラン弁護士でも将来に対して大きな不安を持つ状況となっています。そうであればこそ、弁護士が誇りをもってその業務に取り組めるように、この今を切り拓いていかなければなりません。そして、新たなる伝統を共に築いていきたいと思います。

3 今年度の活動方針ですが、以下の4つの課題に積極的に取り組んでいきたいと思います。

第1は、何よりも、会員ひとりひとりを大切にした会務運営に努めるということです。このため、会と会員とのコミュニケーションはもちろん、会員と会員との間のコミュニケーションの一層の充実を図っていきたいと思います。

この4月、さっそく広報委員会の献身的な取組みによってホームページのリニューアルが行われ、また、メールマガジンの発行も行われることになりましたが、それで満足するのではなく、会員の皆さまのご意見をお聞きしながら、より良いものに、より使い勝手のよいものにしていきたいと思います。

第2は、会員の業務や生活に役立つサービスの一層の充実を図っていくということです。このため、親睦、研修、講演などの活動をさらに幅広く企画実行するとともに、研究会や趣味の会などの活動を積極的に支援していきたいと思います。また、前年度森信執行部が進めた会員相互の業務支援システム(友新お助けネット)についても、これを立ち上げ、走りながらより良いものに整備していきたいと思います。

第3は、友新会が自信をもって大阪弁護士会の役員に送り出した今川忠副会長と小野範夫監事の活動をバックアップし、これを支援するだけでなく、会員の皆さまのご意見が現実に大阪弁護士会の活動に反映されるようにするということです。

そして、このような会員の想いが大阪弁護士会をはじめとして様々な分野にまで届くように積極的に活動していきたいと思います。

第4は、2年後に迎える「友新会110周年」の準備に着手するということです。明治32年に設立された友新会は、平成21年に110周年を迎えます。そこで、今年度から、広く会員の皆さまのご意見をお聞きしながらその準備を進めていきたいと思います。

また、これを機に、友新会の諸規則や申し合わせ事項等についても、会員の皆さまのご意見をお聞きしながら、見直すべきものについては順次見直したり整備することができればと思っています。

4 以上、執行部一同、これから一年間、会員ひとりひとりの想いが少しでも前に進むように頑張りたいと思いますので、会員の皆さまのご理解とご協力を心からお願いいたします。

以上