第5回 山積した課題への取り組み-就任から4か月

大阪弁護士会 副会長 藤 木  久

4月に副会長に就任してから4ヶ月が経過しました。その間、弁護士・弁護士会を取り巻く様々な問題に関与させて頂くと共に、多くの方々と交流をさせて頂き、大変貴重な経験を得ることができました。このことを心から感謝しますとともに、残る任期を精一杯頑張らなければと気を引き締めています。

さて、4月は新任の挨拶回りから始まりました。裁判所、検察庁、大阪府、大阪市の他に、調停協会、府警本部、マスコミ、拘置所、国の出先機関、府下の士業団体、税務署、天満警察署、国税不服審判所などなどをほぼ3日を使って訪問します。訪問先をもっと絞るべきだとの意見と、他団体を訪問するよい機会だからできるだけ訪問すべきだとの意見があります。

4月下旬には役員披露宴があり、セレモニー続きですが、その間も大小様々な決済案件が回ってきます。23条照会も副会長が最終決済しますが、少しの間にすぐ未済が山積みになります。23条照会に関する副会長の関与をもっと軽減できないかが毎年のように議論されていますが、なかなか良い代替案がないようです。

私は市民窓口の相談案件を全件目を通していますが、これもすぐに山積みになってしまいます。苦情の中には、弁護士に責任があるように感じる案件もありますが、弁護士会は個々の弁護士の執務に介入する権限がありませんので、当会として何をなすべきかは本当に悩ましい問題です。

私の担当委員会は、司法改革推進本部、消費者保護、多重債務者救済対策本部、情報問題対策、知的財産、図書、厚生です。活発な委員会が多いため、私も自治体や他団体の訪問と連携の協議や、地方議会への請願などなど、慌ただしくしています。今は、委員会の足手まといですが、早く慣れて、委員会のお役に立てるようになりたいものです。

以上は定例的な会務ですが、突発的な事件も結構あります。たとえば、5月に新型インフルエンザの感染者が大阪で多数発生したときは、ドタバタしながら慣れないリスク対応に走り回りました。企業では内部統制の一環としてリスク管理が重視されています。当会も恒常的なリスク管理に取り組まなければならないことを痛感しました。

本年度は、弁護士が社会の中へ積極的に飛び込みそのプレゼンスを高めることをスローガンにして、法律相談拠点の増設、広報室の新設などに取り組んでいます。役員(正副会長)報酬制の検討にも着手しています。私も、環境マネジメント(エコアクション21)の導入、ショッピングモール法律相談の開設などを担当致しますが、ぼつぼつ紙数も尽きてきましたので、次回以降にご報告をさせて頂きたいと思います。

今後とも精一杯頑張りますので、友新会の皆様には何卒ご指導をお願い致します。

以上