第8回 会長は激務です

大阪弁護士会 副会長 藤 木  久

私の過去のレポートで副会長の仕事をご説明しました。今回は大阪弁護士会会長のことをお話しましょう。大弁会長は日弁連副会長を兼ねます。日弁連には13名の副会長がいます。近弁連からは、毎年、大阪の会長と、他の単位会から選出される1名の計2名が日弁連副会長に選出されます。今年は大阪の畑守人会長と和歌山の有田佳秀会員が副会長です。

日弁連では毎週水曜日に正副会長会が、また月1回、木曜・金曜の2日にわたって理事会がありますし、日弁連の会務も膨大ですので、畑会長は毎週水曜から金曜までは在京して日弁連会館で執務をされています。そのため、畑会長が在阪するのは月火になりますので、当会では毎週月曜日午前9時30分から正午頃までに正副会長会を開催し、第1・3火曜日の午後に常議員会を開催しています。

当会では、毎週木曜日午後6時から副会長のみの副会長会を開催し、様々な決済事項を審議し、その結果をもとに、翌週月曜日の正副会長会で会長を交えた審議をします。正副会長会は、副会長にとっては2回目の審議、会長にとっては最初の審議になりますから、副会長ペースで進むように思われるかもしれませんが、さにあらず。畑会長は土曜日に東京から帰阪するとそのまま弁護士会館に来て、副会長会の資料を検討されます。日弁連での激務にもかかわらず、4月からこれを継続されています。したがって、月曜日の正副会長会では会長からの鋭い指摘が次々と出され、私たち副会長はたじたじです。また、正副会長会では、会務全般にわたって、意見書、声明、警告書、勧告書などの書面が上程されますし、読むのがイヤになるような大作も少なくありませんが、それらも検討をされており、法律家として、決裁者として、的確な疑問や指示を発信されます。副会長全員が心底から敬服していることです。

会長が大阪におられる間に、私たちは様々な担当案件を会長に相談します。決済段階になれば正副会長会に上程するのですが、できるだけ早い段階から会長と協議し、大きな方向性をつかむようにしています。私たち副会長にとっては月火は大変貴重な時間なのですが、そのような間も会長には会の内外から来訪が続きます。

いかがでしょう、大阪弁護士会会長がいかに激務かがおわかりいただけたでしょうか。

弁護士・弁護士会の活発な活動を反映して、日弁連と大阪弁護士会の会務はますます膨張し複雑になっています。任期の後半を迎え、ますます多忙な時期になりますが、多忙な会長を少しでも補佐できるように、私たち副会長が頑張らなければと思っています。力不足ですが、精一杯頑張りますので、何卒皆様のご指導をお願い致します。

以上