第1回 小寺副会長のご挨拶

大阪弁護士会 副会長 小寺 史郎

大阪弁護士会 副会長 小 寺 史 郎

友新会の皆さん、日頃は会務で大変お世話になっております。


この4月に、三木秀夫さんと一緒に大阪弁護士会の副会長職についてから、早くも1か月以上経ちました。私は三木さんの左隣に座っており、お互いに分からないことなどを教えあうなど、何とか過ごしております。もちろん、会長を始め他の会派の副会長とも仲良くやっております。


例年通り、広報委員会のご好意で、役員室レポートを掲載して頂けることになりました。タイトルは、三木さんの発案で、「三木・小寺副会長の HELLO! 二人三脚レポート」です。三木さんが書いているように、最後まで、足がもつれることなく、掛け声をかけ合ってレポートしていきたいと思っています。
是非、ご愛読ください。


さて、業務ですが、4月初旬から中旬までは結構大変でした。弁護士会職員の皆様方への挨拶から始まり、裁判所への挨拶回り、写真撮影、そしてまた挨拶回り、帰ってくると23条照会などをはじめとする決裁書類の山のチェックなど、出だしは2週間が1か月以上も感じられる、大変な日々でした。役員室に送り出されるとき、友新会の諸先輩から、「健康には注意しろよ」といわれていた意味がよく分かりました。


特に、私は、法七十二条等委員会担当でしたので、前年度に行っていた、某隣接士業者に対する告発2件、某番組に対する抗議書など、弁護士法72条に関する記者会見にとどまらず、記者に対する個別説明などもあり、対応に振り回された日もありました。三木さんと一緒に記者会見をするなどに加え、三木さんは、日弁連理事会の出席のため2日間の東京行きがありますので、私よりももっともっと大変だったと思います。
結局、4月だけで2か月くらい経ったような気がします。


挨拶回りについては、様々な意見があるところですが、年度当初の活動で、その準備は前年度終盤に始まるため、そもそも議論する主体が定まらないという問題があります。また、訪問先についても弁護士会活動全体からしてどうなのかの視点が定まらない(年度によっては有意義であった、他の年度にとってはそうでもなかった)など、なかなか難しい問題があります。他方、秘書課には大変な労力をかけており、毎年の恒例行事でよいのかと思っております。こんなことを言い出すと、役員単年度制の問題をどのように解消するのか、解消方法の一例としてロータリークラブのように役員エレクトを決めて前年度から一緒に走るとすると、今度はなり手がいなくなるなど、問題がどんどん広がってゆくばかりで収拾がつかなくなりそうです。


5月の連休も明け、ようやく自分のペースで、業務を行うことができそうです。まず取りかかるのは、弁護士法72条の趣旨に関するマスコミとの協議会です。何らの規制のない者が他人の法律事務を行えば一般市民が被害を受ける、現に、某行政書士は何ら正当な理由なく内容証明郵便を相手方の職場に送っている、こんなことをすれば我々弁護士は懲戒処分を受ける、と口酸っぱく、説明しているのですが、記事は権限争いのようにおもしろおかしく書かれております。また、非弁提携禁止は、依頼者の正当な利益を守る大事な規定ですが、他業種とのワンストップサービスが実現しにくいという作用もあります。法の支配を社会一般に浸透させるため、その担い手はどのようにあればよいのか、一緒に考えてもらいたい、という趣旨で行います。


そして、次に取りかかるのは、法律事務所の名称か、いや、福祉信託を初め、他にもしなければならないことや、したいことがたくさんあります。ただ、状況対応型ではいかん、その根本を見据えたい、そんなことを考えながら、今年度の合い言葉である「弁護士会に求心力を」をベースに、今年度理事者一同とともに、あと、10か月と半月しかありませんが、頑張ります。


このレポートは三木さんと交互に書くことになりますが、友新会の皆様方からのご意見やご質問も、是非、お寄せ下さい。お待ちしております。

以上