旧会館と控訴院

大阪弁護士会では、大正4(1915)年から弁護士会館の建設を企図し、大正8(1919)年、大阪控訴院から敷地利用の許可をとりつけ、様々な曲折を経て大正12(1923)年着工、翌年2月完成した。当時の会費毎月1円に加え、大正3(1914)年から毎月特別会費として1円が増やされ、更に大正12(1923)年9月からは特別会費が2円となったという(大弁百年史)。

一方、大阪控訴院の建物は、明治42(1909)年の天満焼けによる2度目の火災後、明治43(1910)年から建設が始まり、大正5(1916)年に完成した。鍋島藩・津軽藩の蔵屋敷の跡地で、昭和48(1973)年まで「赤レンガ」と呼ばれ市民に親しまれたものであった。