第5回 事務職員能力検定制度が実施されます

大阪弁護士会 副会長 藤原 誠

[ニュース]

(事務職員能力検定制度)

日弁連は、本年度より、「事務職員能力認定制度規則」に基づく能力認定試験及び研修を全国で実施します。この制度は、法律事務所に勤務する事務職員が弁護士業務を補助するために必要な知識・技能を習得し、その能力を向上させることによって、法律事務所の事務処理能力を高め、ひいては国民に対してより充実した法的サービスの提供を図ろうとするものです。日程は研修と試験があり、能力認定制度研修は、今年の10月から来年の5月まで月1回合計8回の研修を行います。受講資格は法律事務所勤務歴2年以上(今年の10月1日時点)ですが、研修のレベルは実務経験5年程度で、法律実務全般を備えていることを前提としています。研修は中央研修会と弁護士会研修会があります。

今年の7月から9月にかけて受講者を募集します。その後日弁連の能力認定研修を5回以上受講した方が受験資格を得ます。そして、来年の7月26日の午前中に事務職員倫理研修を行い、午後に能力認定試験を行います。試験時間は2時間、出題数は60問、原則として4肢択一のマークシート方式で、六法持込可の方向で検討されています。合格発表は来年の9月上旬を予定しています。

詳細については、今後広報される予定ですので、ぜひ事務職員の方にお知らせ下さい。

[今日この頃]

―新聞担当ー

副会長になる前の打ち合わせで、新聞の担当が決められます。初めは何のことかわかりませんでしたが、常議員会で報告する「大阪弁護士会関連報道記事」のために、全国紙5紙から関連記事をピックアップする作業を行うための担当です。

7人の副会長がいますが、日弁連の理事会に出かける副会長はこの作業を免除されます。残り6人で5紙を毎月順繰りに担当を決めて、作業をして行きます。6人で5紙ですから、1人は1か月間割当がありません。私は、4月の常議員会や5月の総会の準備のため、4月は免除されていたのですが、5月からは担当しています。

作業は、大阪弁護士会の会員や会に関する記事、大阪地裁・高裁の判決、弁護士会に関連する記事-例えば裁判員裁判、取調べの可視化、消費者庁関連の記事-、司法に関連する記事-死刑執行、世間の耳目を集めた大きな事件-をピックアップし、黄色のマーカーで記事を囲み、その紙面に付箋を張ります。ピックアップした記事を秘書の方がコピーし、常議員会の少し前に、常議員会担当の私がさらに選別して、常議員会に報告としてコピーを提出します。前年度の岩田副会長から記事の順序などを教えてもらっていましたが、当初は選別や並べる順序に悩み、整理に時間がかかりました。

私は、5月は産経、6月は日経の担当でした。感じたことは、同じ出来事でも新聞社によっては、全く論調が異なるものがあることです。私はこれまで朝日と日経を読んでいましたので、あまり気がつきませんでしたが、論調の違いにはただただ驚いています。

以上