第9回 裁判員裁判の国選弁護報酬基準案

大阪弁護士会 副会長 藤原 誠

[ニュース]

(裁判員裁判の国選弁護報酬基準案)

日弁連の8月の理事会で、裁判員裁判の国選弁護報酬基準案に関する発言がありました。

内容は以下のとおりです。予想していたよりも高額となっています。

モデルケース1:
○審理日数2日(整理2回,選任2h,1日目3.5h,2日目3h,評議,判決)
 ・単独受任40万円程度
 ・複数選任35万円程度
モデルケース2:
○審理日数3日
 (整理3回,選任2h,1日目3.5h,2日目5.5h,3日目1h,評議,判決)
 ・単独受任50万円程度
 ・複数選任45万円程度
モデルケース3:
複雑
○審理日数5日間
 (整理5回,選任2h,1日目3.5h,2~4日目5.5h,5日目評議,判決)
 ・単独選任80万円程度
 ・複数選任75万円程度
モデルケース4:
複雑困難
○審理日数6日
 (整理8回,選任2h,1日目3.5h,2~5日目5.5h,6日目評議,判決)
 ・100万円程度

正式確定は2009年1月以降になる予定ですが、上記見通額を2~3割も下回わることはない見込みであるとのことです。

なお、上記金額は被告人国選が対象であり、別途被疑者国選と成果報酬等が加算されます。

[今日この頃]

―土曜当番・留守番―

弁護士会館は土曜日も開館しています。1階の受付には職員が輪番で詰めています。また万一の事態に備えて副会長も1名が必ず役員室に詰めておくことになっています。時間は午前9時から午後5時までです。このことを土曜当番と呼んでいます。会館でシンポなどがあればその担当の副会長が出てきているので、話し相手がいて気が紛れるのですが、他の副会長が誰も出てこない日は孤独感に苛まれます。もちろん隣室の秘書課は誰も出てきません。他の人と話しをすることなく、昼食時で外出する以外はただ一人です。なかなか辛い1日です。

また日弁連の行事や総会などへは正副会長のほとんどが出席します。このような場合にも副会長が弁護士会館に一人だけ詰めることになっています。これを留守番と呼んでいます。10月には日弁連の人権擁護大会やソウル弁護士会への訪問などがあり、誰かが会館に詰める必要があり、全員で出かけることはできません。

留守番は、その日の23条照会と新聞のチェックを全部一人で行うこととなっています。これも大変です。

正副会長全員でどこかへ出かけるのは任期が終わった後になりそうです。

以上