第21回 人権基金

大阪弁護士会 副会長 藤原 誠

[ニュース]

(人権基金)

人権基金の設置を検討しています。設置の理由と内容は以下のとおりです。

昨年に日本政府が国連規約人権委員会から勧告を受けたように、今後取り組むべき人権課題はたくさんあります。人権擁護活動がますます重要となっています。当会の人権擁護活動の多くは会員の無償の役務提供によっています。また対外調査などのために費用を負担することもあります。

このような現状において、人権擁護活動に従事する会員による人的貢献に対して、一定の範囲で経済的な支援を行うのが相当と考えました。そこで、「人権基金」を設置することとしました。

人権基金の内容は、①会務としての人権擁護活動に限定して、ⅰ人権救済申立事件(ア 調査委員による会外調査日当、イ 交通費)、ⅱ人権関連電話相談日当(対象は○現在行われている人権関係無料相談-公益通報者サポートセンター、犯罪被害者弁護ライン、子どもの人権、女性に対する暴力、外国人の人権、高層マンション建設等電話相談、○不定期の人権関係無料電話相談-消費者関係相談、ホームレス、労働相談、その他)です。

この基金の運用管理は人権擁護委員会として、人権基金特別会計を設けます。規模としては1000万円程度を予定しています。財源としては、公益活動特別会計、篤志基金特別会計からを予定していますが、不足が出た場合は一般会計から補填する予定です。

この基金の設置に関する議案は、3月3日の常議員会に上程し、ご議論を頂きました。次回の3月16日の常議員会でご審議いただき、設置を可決していただきたいと考えています。

[今日この頃]

-懇親会-

われわれ理事者の任期もあとわずかとなりましたが、この時期は担当委員会の打ち上げや事務職員との懇親会、裁判所・検察庁との三庁の懇親会などが開催されます。

担当委員会の打ち上げはできれば全て出席したいと考えていますが、日程が重なって出席できない場合があり、残念な思いをすることがあります。1年間よく活動していただいたので、私としては感謝してもあまりあると考えています。

職員との懇親会は、3月24日に開催されます。職員の方々は、就任早々全く事情がわからない理事者に困られたのではないかと思います。わがままを言ったこともあるかもしれませんが、1年間本当にお世話になりました。感謝しています。

三庁の懇親会は、就任早々の時期にも行われましたが、今回の懇親会は次年度執行部との顔合わせの意味合いが濃いです。高裁長官、高検検事長、家裁所長がわれわれの任期中に交代されており、親しくお話しできるのが楽しみです。

このように懇親会が続くため、3月の後半は外食が多くなります。野菜不足と飲み過ぎに注意しなければいけないと思っています。

次号が最終号となります。あと少しですが、よろしくお願い致します。

以上