第12回 法律相談の新形態

大阪弁護士会 副会長 藤原 誠

[ニュース]

(新しい業務形態の法律相談の実施)

大阪府から弁護士会に対し、府内に設置されている府民センターを賃貸するので、そこでの法律相談を実施してはどうかとの提案を受けました。具体的に提案を受けたのは南河内府民センターです。

これまで弁護士会が行う法律相談は、事務職員を常駐させる形態で行ってきました。しかし、場所によっては、運営する場所が狭かったり、また事務職員を常駐させることによって運用コストが高額になる場合があります。そこで、大阪府から提案された府民センターでの法律相談は、法律相談のあるときにだけ法律相談担当弁護士が出向き、法律相談料の収受等を全て法律相談担当弁護士が行う形式を検討しました。大阪弁護士会ではこの方式を実施したことはありませんが、兵庫県弁護士会ではすでに実施しており、実績を挙げています。

大阪府南部の、必ずしも弁護士が多いとはいえない地域に出向き、法律相談を行うことで、司法へのアクセスが向上されるのではないかと考えられます。

総合法律相談センターでは、この提案を受けて、南河内府民センターでの相談を、自治体の法律相談が実施されていない月・木の午後に行うこととしました。

具体的な手順としては、予約受付等は各法律相談センターで行い、前日までに法律相談担当弁護士に連絡し、法律相談弁護士は予約一覧表、法律相談票、領収書、釣銭等をもって、府民センターに向かうことになります。

この法律相談は、来年の1月から実施予定です。

ぜひ、ご注目下さい。

[今日この頃]

―企画調査室との関係ー

理事者と企画調査室との関係は極めて密接です。企画調査室は、会務に関する企画、当会が当面する課題に関する調査、研究、会務に関する資料及び情報の収集を継続的に行うために置かれています。そのほかに会務に関する助言、会長及び副会長と事務局の連絡調整の業務があります。

企画調査室には嘱託が置かれていますが、嘱託のうちから室長1名が指名されます。室長は、副会長会、正副会長会、常議員会に全て出席し、意見をのべることができます。特に室長は、他の嘱託とは異なり、一人で毎週の副会長会に出席します。副会長会は益田会長の時代に設けられましたが、室長の的確な意見にわれわれ副会長は大変感謝しております。副会長といっても会務に関する経験も浅く、また全ての会務に精通しているわけではありませんので、他の角度から事案を見てもらえることは本当にいいことだと思います。

これまでの室長は、初代は藪野恒明さん、二代目は松葉知幸さんで、今年度からは三代目として竹岡富美男さんにお願いしております。竹岡室長は、綱紀懲戒問題や弁護士の業務問題にも詳しく、貴重な意見を頂戴しています。

また室長以外の嘱託は、理事者がお願いした諮問について、検討を行って頂いており、さらに正副会長会に出席して頂き意見を述べてもらっています。10月からは友新会の稲田正毅さんに嘱託に就任して頂きました。活躍を期待しています。

以上