2017.07.15 UP
平成29年2月8日、第4回「今こそ聞きたい実務研究会」を、友新会家事実務研究会とのコラボ企画として、弁護士会館1001、1002号において開催いたしました。
今回の実務研究会は、「相続法~法制審の議論から見る現行法の問題点」と題して、相続法分野に関する改正法の議論について、法制審議会民法(相続関係)部会の日弁連委員に対する大阪弁護士会バックアップPT座長の安元義博会員に、若手会員4名とのパネルディスカッション形式でのご講演をお願いいたしました。
相続法分野では、平成27年4月より法制審議会において改正に向けた議論が重ねられ、平成28年7月には、法務省から「民法(相続関係)等の改正に関する中間試案」も公表されました。
中間試案に対するパブリックコメントでは、様々な意見が出され、それを受けて法制審議会ではさらなる議論が重ねられております。
改正が議論されているのは、いずれも現行法に問題があると考えられている分野です。
そこで、今回は、中間試案において対象になったいくつかの分野について、なぜ、現在、改正の議論がなされているのかという、現行法の問題点の理解を深めるとともに、改正の方向性について、安元会員にご講演いただきました。
また、平成28年12月19日に、「共同相続された普通預金債権等は、いずれも当然に分割されるものではなく遺産分割の対象となる」とする最高裁判所大法廷決定が出されましたところ、安元会員にはこの決定についても詳細な解説をしていただきました。
今回は、総勢31名、29期から69期まで幅広い期の会員が参加され、質疑応答も大いに盛り上がりました。
また、実務研究会の後には、総勢21名でHILLMAN梅田店にてシンガポール料理を堪能致しました。
お忙しい中、ご講演をお引き受けいただきました安元義博会員、実務研究会にご参加いただきました会員の皆様に、改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
以上